2010年11月20日

Super1600の終演

今シーズンのWRCは、結局2000cc+ターボのワールド・ラリーカーの終焉を飾るシーズンとなりましたが、
2001年のSuper1600カップ登場以来10シーズン、WRCの底辺を支えてきたジュニアWRCも今シーズンで終了し、
来シーズンよりWRCアカデミーなる、次世代ラリードライバーを育成する選手権が開設されることとなりました。
これによって、これまでジュニア戦で使われてきたSuper1600車はWRCに於いては事実上お払い箱という扱いになりました。
WRカーやSuper2000程高価な車両ではなかったものの、キャリアの短い若い選手にとって高い車両であることは事実で、
昨今の景気後退のこともあって、ドライバー育成をするのなら廉価な車両を使ってもっと大局的にということもあるのでしょう。
WRCアカデミーはいわば各国に存在するラリースクールの延長のようなもので、実際のラリー参戦を通じて受ける訓練の他、
座学やラリーカーのテストなども含まれる内容で、来年参戦する24名のドライバーには全て同じ条件の車両が供給されるワケです。

そんな意味合いからすると、そのアカデミーの車両にこのフォード・フィエスタR2が使われるというのは、
アカデミー戦が開催されるヨーロッパの一部WRC戦はエントリーリスト的には見た目がツマランってことになるのでしょう(^^;;。
なんせWRカーもSuper2000もWRCアカデミー車もみんなフォード・フィエスタでもうフィエスタだらけになります。
嘗てはどこの国のラリーに行ってもフォード・エスコートRS Mk.IIが大量に走っていましたがあんな感じになるようです。

アカデミーにFIA R2規定車両が使われるのは価格が安いながら(新車で邦貨で500万円程らしいが)、
シーケンシャルギアボックスやレーシングブレーキが備わっていることから来ているとは思いますが、
現状R2規定車両はフォード・フィエスタの他はシトロエンC2R2ルノー・トゥインゴR.S.R2しかなく、
シトロエンC2はモデル自体が今年生産を中止、トゥインゴは現状ラリーカー自体の供給数が少ないことから、
価格もパーツの供給体制も安定しているフォード・フィエスタになったと思います。

Super1600は来年以降も一応WRCには「GroupA Class 6」車両として参戦が出来ます。
しかしそれを対象とした選手権がないことと、メーカー自体が景気後退とR2やR3規定こともあって、
スズキ・スイフトS1600以降の全くの新車がないことから、 表立った参戦のSuper1600は一気に減っていくと思われます。

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