2011年1月16日

Proton Satria Neo "N2"

現在開催中の東京オートサロンに行ってきたのですが、
個人的に今回のオートサロン行き最大の目的である、正規輸入されたプロトン・サトリア・ネオのラリー車を見てきました。

元々サトリア・ネオには94PSの1300cc、110PSの1600cc、
そして可変バルタイ機構を持つ1600cc 125PSのCPSバージョンがあるのですが、今回の展示車はCPS車ではありません。
これはS2000製作目的で2008年9月1日付でFIAホモロゲーションを取得したのが110PSモデルだけだからです。
Gr.A/Gr.Nでそれぞれ「A5719」「N5719」のホモロゲーション・ナンバーがありますが、
CPSモデルの発売が2009年以降で、現状はマレーシア国内だけの販売という事情もあります。

今回これを正規輸入して販売するのが日本ラリー界の雄「キャロッセ-クスコレーシング」なのですが、
輸入経緯や販売方法などで各モータースポーツ媒体に掲載されていないことも実際に訊いてみましたので列挙してみます。

  • JAIA(日本自動車輸入組合)には加盟しない。
  • 現状ではラリーカーのベース車目的に車両を販売するが、将来は一般ロードカーユースも対応する。
  • サトリア・ネオでラリー車を製作を希望する特約店(ラリーガレージ)を募ってベース車とスポーツキットを卸す。
  • ラリーガレージにお金が落ちるようにするために、キャロッセとしては競技車のコンプリートカーは製作販売はしない。
  • モータースポーツ以外の一般自動車媒体の問い合わせが増加している。



今回のサトリア・ネオの輸入経緯は、新車の廉価なベース車が国内メーカーに皆無なことから海外に求めたからなのですが、
PDI(Pre-Derivery Inspection 出荷前車両検査)開設などで大規模な投資ができない事情もあるらしく、
車両販売そのものは将来のロードカー販売も含めて小規模になるとのことです。
云うなれば、ガレーヂ伊太利亜が輸入しているランチア車の感じになるのでしょうか?(もっともアレは並行輸入ですが)
正規輸入の形をとったのは、全日本ラリーに参加するためのJAF登録車両としての扱いが必要となったからでしょう。

プロトンというメーカーは、一般の自動車ファンにもあのグループ・ロータスの親会社であることですら知られていませんが、
創立時の25年前から三菱自工との長い関係故に三菱車からのキャリーオーバーなパーツが多く見られるようです。
プロトン開発のエンジンを積んだサトリア・ネオにも、CA系ミラージュのコンポーネンツを流用した部分が多く見られるようで、
そういったことから、ラリーカーの開発作業は結構順調だったのではないでしょうか。
ルーフベンチレータも、ラリーアート出自のランサー・エボGr.N用そのもののようです。

今回の車両は、エンジンがチューニングができないR1規定でも、エンジンチューニングができるR2規定でもなく、
飽くまでGr.N仕様で、これは今シーズンから始まるAPRCの1600ジュニアカップの出場可能車両をにらんでのものです。
そういったことから、今後はよりパワーのあるCPS車がFIAの車両公認を取得する可能性があります。

全日本ラリーの場合国内の小型自動車の税金区分がガラパゴスなもんだから、全日本ラリーもそれに合わせた結果、
このクルマは1600cc故にクラス的には2000ccのセリカやインテグラRと戦わなくてはなりません。
500cc毎の排気量区分なんて日本ぐらいなもんで、欧州のみならずアメリカや支那でも、
1500ccの日本車は1600ccで売っているので、FIAのクラス別区分でも1400cc以下、1401~1600cc、1601cc~2000cc、
最後にそれ以上と区分されているのです。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://rallykitcar.net/mt/mt-tb.cgi/860

コメントする