Nostalgic 2days
先週末の日曜日に今年もこのイベントに行って参りました。
今回の目玉はこんなヤツ。まぁこれが目的ではなかったのですがね。童夢RL81と童夢 零。
共に創業者の夢を追いかけた結果としての存在であるのですが、だからこそ走って欲しいなって2台です。
特にルマンカーのRL81は如何にもルマンの長いユノディエールの直線を意識したデザインです。


ところでこのイベントはトレードショーなので、各ショップが持ち込んだ車両にはプライスタグが付いているのですが、
ここ10年で特にフルレストアされた国産旧車の価格が軒並み急上昇してます。
例えばKPGC10 スカイライン2000GT-Rは10年前はフルレストアでも大体450万から550万円で流通していました。
ごく普通のL20エンジンを積んだGC10スカイライン2000GT-Rだと大体100万円前後でした。
以前住んでいた横浜市都筑区には、通勤ルートに有名旧車店があるのでそういうのは記憶していたのです。
下記のKPGC10をご覧下さい。

フルレストア、と云ってもどの程度まで手を入れているのかは不明ですし、ショップ側の考え方が反映されることもありますが、
同じGT-Rのフルレストア車でも1100万円なんてのも現実にあって見たことがありますが、
それはそれは新車よりもキレイなんじゃないかって個体でした。
因みにスカイライン2000GTでも普通に大切に使われていた個体でも大体150万円程度のようです。
こういう例は何もスカイラインだけでなく、60~70年代の排ガス規制前の国産旧車は軒並み価格が急上昇しています。
わたしが高校生だった20年以上前から、KPGC10やMF10トヨタ2000GTは国産旧車のリーダー的な存在ってこともあるし、
現在では車体は勿論、パーツの流通量が少なくなってきているので当然という部分はあるにせよ、
こうした旧車価格のインフレ傾向はこんなことかいなと考えてみました。
古いクルマを末永く大切に使うのも、人間を長生きさせるのも結局は金がかかるのです。
日本人は元々の健康志向の食事と健康保険と最先端医療に支えられ、今や人生90年とも云われるようになってきました。
無論死ぬまで健康でいられるというのはあまりないのですから、長生きするためにはどこかで医療に頼ることになりますが、
大きな病気を患ってしまった時、場合によっては最先端テクノロジーの最たる物である高額医療を使うこともあるでしょう。
かなりの金銭的負担を伴うわけですが、健康保険を掛けていれば、申請すれば後である程度返金されるらしいです。
そうした行為を患者に施すことで先進国の国民の平均寿命が延びてきているのはご存じの通りです。
クルマもそれと同じ事が云えるのではないでしょうか?
レストア作業で一番重要なボディ補修、エンジンや脚周りのOH、こうした技術や工具、測定機器、ケミカル類などは、
40年前のそれと比較すると格段に進歩してきていますし、それらは車両の錆も発生させず長く楽しむことが出来ます。
故にそうして旧車の寿命を延ばすためには高度な技術や高価な工作機械が必要となり、それらはレストア代金に反映されます。
また欠品してしまった純正パーツなどは新たに製作する場合もありますが、
数が出回るわけではないので、製作するだけでかなりの金額になります。
またKPGC10は今となってはそれこそ40年選手ですが、その出自故現在でもスポーツ走行を楽しむオーナーさんも多いのとか。
しかしながら40年前と違い変わってしまった道路交通環境と40℃を越える真夏の環境に合わせる事もあります。
エアバッグやABSは無理でも、例えば現代のハイグリップタイヤと交通事情に合わせて、
最新鋭のAPの4ポッドレーシングブレーキキャリパを付けたり、パワーと燃費、ドライバビリテティ向上のために、
キャブレターを止めてMoTeC制御のフューエル・インジェクションを導入することさえあります。
サスペンションもビスポークで製作する会社は結構沢山あって、純正パーツよりも乗り心地とハンドリングをよくしてくれます。
そうした現代に合わせて寿命を延ばすレストアを施した結果、70年代の旧車は確実に高価な代物となるのではないでしょうか?

古いクルマを末永く大切に使うのはよいことであり、それを目的とされずに開発販売されたエコカーなる物とは違いますが、
それを永く使うために「現代」に合わせる事は、それ相当の金銭的負担を要する時代になってしまったのです。
このイベントのネタはもう一回やります。

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