2011年4月 2日

WRCでのラリー車のクラス分け

今シーズンのWRCからWRカーが1600cc直噴ガソリンターボエンジンに変わったため、クラス分けも大幅に変わりました。

今までは下から1400cc以下、1400cc以上1600cc以下、1600cc以上2000cc以下、2000cc以上と分けられていました。
そしてそれぞれGr.N、Gr.A分があり合計8クラスあり、一番上がWRカーを含む2000ccターボのGr.Aカーのクラス8で、
一番下の1400cc以下のGr.Nはクラス1、インプレッサSTIやランサー・エボ等の2000ccターボのGr.NとS2000はクラス4、
S1600や旧キットカーもWRカーと同じGr.Aとしての扱いになり、それぞれの排気量別のクラスに分類されます。

因みに数年前に登場したGr.Rですが、エンジンチューンが可能なR2とR3はGr.A扱いになりますが、
R3には1600cc以下のターボカーであるR3Tと、2000cc以下のターボディーゼルエンジンのR3Dというのもあります。
昨今2000cc自然吸気エンジンの市販車が1400または1600cc直噴ガソリンターボに切り替わっているのを適用したものです。
R3Dもパフォーマンス的には2000ccNA車と同等と云うことからきたと思われます。
つまり、所謂1.7倍のターボ係数もあまり意味をなさなくなったわけです。

閑話休題。今年からWRCでのクラス分けは全部で11クラスに別れ、昨年よりも複雑な分類がされています。
FIAのWEBサイトに流れているPDFファイルによると、こんな事になっています。
一番上は新規定の「World Rally Car」クラスですが、以下はクラス1~10まで分かれているので11クラスとなりますが、
使用されるエンジンの中身とその排気量によることだけは変わりありません。

World Rally Car2011年規定のワールド・ラリーカー
1600cc直噴ターボガソリンエンジン
(グローバル・レース・エンジン---以下GRE)+WRCキット
ターボリストリクタはΦ33
過給圧は2.5bar以下
Class 12011年規定のスーパー2000
1600cc直噴ターボガソリンエンジン(GRE)
ターボリストリクタはΦ33
過給圧は2.5bar以下
Class 22010年規定のスーパー2000
2000cc以下の自然吸気エンジン
Group R4
2000cc以上
ターボ係数は1.7
Class 32010年規定のGroup N Class 4の車両
2000cc以上
ターボ係数は1.7
Class 4Group RGT
Class 52010年規定のGroup A Class 7
1600cc以上2000cc以下
2010年規定のスーパー1600
1600cc以下の自然吸気エンジン
吸気リストリクタはΦ60が1個のみ
Group R3C
1600cc以上2000cc以下
Group R2C
1600cc以上2000cc以下
Group R3T
1600cc以下のターボガソリンエンジン
Group R3D
2000cc以下ターボディーゼルエンジン
Class 62010年規定のGroup A Class 6
1400cc以上1600cc以下
Group R2B
1400cc以上1600cc以下
キットカー
1400cc以上1600cc以下
Class 72010年規定のGroup A Class 5
1400cc以下
キットカー
1400cc以下
Class 82010年規定のGroup N Class 3
1600cc以上2000cc以下
Class 9Group R1B
1400cc以上1600cc以下
2010年規定のGroup N Class 2
1400cc以上1600cc以下
Class 10Group R1A
1400cc以下
2010年規定のGroup N Class 1
1400cc以下

Gr.R規定にもR1~R4規定がありますが、R1規定はGr.Nよりも厳しい改造規定があるカテゴリーと考えればいいです。
無論コスト要件でそうなったのですが、そのために廉価で小さなクルマのカテゴリーとなっています。

まぁその辺は別件にてもう少し突っ込んでみます。

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