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いい日旅立ち

毎日、自分の生活圏から脱出する日々を夢想しながら日々の仕事をこなし、
休みになると平日ではまず行かないような場所に行きたがるわたしは旅行が大好き。
特にわたしは自営業者で、営業圏が会社のある川崎を中心として都内の品川とか湘南の平塚あたりまでで、
支店や営業所がないので人事異動などを体験することがなくなったので余計に感じるみたいです。
そのせいか6年前のサラリーマン時代に比べて休日に家にいない比率がぐっと増えましたし、
ラリーGB観戦のために2度も出かけたイングランド、ウェールズ、ベルギーでのあの強烈な日々もあります。
そんなわたしが去年渡英前に入会したJALのマイレージ会員のポイントは、
今年創立50年を迎えたJALが昨年からやっているボーナスポイントキャンペーンに見事に引っかかり、
東京-ロンドンを一往復しただけで最遠フィリピンのマニラまでの往復チケットを受け取る権利を得ました。
通常なら東京-ロンドンを2往復してやっと得られる権利です。
権利を所有した以上は使うべきだとどこに行こうか選択したのですが、
マニラと香港はサラリーマン時代に出張で行ったことがあります。
マニラは観光で出歩くには今一歩だし、香港は刺激的な大都会ではあるけど、
それだけに相当のお金を散財してしまいそうな雰囲気があって何故に香港に行くのかが判らなくなり、
そういう意味では台北もソウルもそうかもしれぬと考えるようになりました。
ならば国内のラリーを見に行くのに使おうと思いました。
今年9月にアジア・パシフィックラリー選手権の一戦として日本初のFIA選手権ラリーとして開催される、

Rally Hokkaido

を観戦するのに使おうと決めました。

ラリーそのものは十勝地方の中心都市帯広を起点に3日間にわたって展開されるので、
帯広まで行くのに直接最寄りのとかち帯広空港からレンタカーを借りて行きたいのですが、
東京-帯広線を飛ぶJALは真昼の1往復だけのフライトなので時間帯が合わないので、
木曜夜に一旦新千歳に行き、JR北海道の夜行特急で金曜早朝に帯広入りするというプランで行く予定。

でも時間と予算があれば、折角の日本のラリーなのだから横浜の自宅から陸路で行きたいと思いました。
航空機は見るのは大好きなんですが、乗ってどこかに行くのはあまり好きではない。
一度あの健康に全く悪いエコノミークラスのレカロシートに半日も縛り付けられて、
普段の時間でないときに食事を与えられるとわかりますw
しかしながら鉄道にせよクルマにせよ陸路で行くと言うことは時間がかかり、
それに比例してガソリン代やら高速代金、それに食事代などの経費も馬鹿にならないほどになる。
例えば鉄道だと東京から東北新幹線で盛岡、在来線の特急に乗り換えて青函トンネルを潜って函館へ、
函館と南千歳でも特急に乗り換えてやっとこ帯広に着くのですが東京から15時間以上かかります。
上野から青函トンネルを通って直接北海道に乗り入れる寝台特急「北斗星」だと18時間もかかる。
費用は片道\26,000~30,000ほど。
これだけだとわたしが普通にエアチケットを買って行く金額と同等ですが、食事代とかがかかります。

クルマだともっと大変。
横浜の自宅を夜に出て東北道を八戸へ。
八戸からは9:00AMに出るカーフェリーに乗って苫小牧、高速で終点の夕張まで走り、
一般道を東に走って日勝峠を越えて夕方帯広入りという感じです。
費用は片道でガソリン代フェリー代は別途で、高速料金を含めて\50,000もかかるのです。
高速料金さえなければさえなければわたしはクルマで行くでしょうw
ロングツーリングは大好きだし、北海道を自分のクルマで走ってもみたい。
なんせ現地でレンタカーを借りずに済みます。

でもクルマでの旅行も悪くありませんが、正直な話上野から寝台特急で行きたいぐらいです。
わたしは元は鉄道少年で、中学高校生の頃は2台のニコンとニッコールを担いで全国に出かけたものです。
専門学校に通っていた頃に初めて北海道に行ったのですが、あの当時青函トンネルができて数年の頃で、
エアチケットの代金が現在と違って高いこともあって一般の旅行なら鉄道を使うのが多かったのです。
それ故、札幌からの帰りに北斗星の寝台券を予約したくてもとることができず、
帰る前に寄った小樽の駅でキャンセル待ちで余ったB寝台チケットを買えたなんてこともありました。
今度は上野から乗っていきたいなと思っていたのですが休みを余分に取らなくてはならないし、
お金もかかることなので止めました。
しかし上野駅はヨーロッパのターミナル駅のように行き止まり式になっており、
コンコースもドームになっている雰囲気のあるところ。
今は新幹線が地下に乗り入れているので昔のように幾本もの特急急行が出て行くことはなくなったけど、
夜になれば青い車体の北斗星などの寝台列車が来ると雰囲気が全く変わってくるのです。
特に上野駅の地平ホームの電灯は薄暗いので余計に雰囲気が出る。
列車に乗り込み寝台で荷揚げをする乗客、デッキで見送る人たち、
食堂車でテーブルセッティングを終えてホームに向かって一列に並ぶウエイトレス達。
発車ベルが鳴り終わりドアが閉まると機関車が動いて一瞬進行方向にガクッと動くのですが、
次の瞬間連結器の緩衝で進行方向と反対つんのめる様な動きをしてゆっくりと速度を上げていくのです。
車窓からは通過駅の通勤客や明かりのついた民家、
ヘッドライトを付けたクルマが見えては消え去る旅の雰囲気がモロに味わえる。
しかも枕夢を見ながら海底を通過して目が覚めると本州とはがらりと風景が変わる北海道の大自然。
その風景を見ながら食堂車で朝食。

こういう雰囲気は今じゃ味わうことも少なくなりましたけど、
航空機や自動車での旅行では決して味わえない、それが寝台列車での旅行なのです。

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