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雪の夜とパルサーGTi

わたしが住んでいる神奈川県東部では今冬において結構な降雪がありました。
とは云っても、冬場に断続的に降雪がある地域と比べてものの数ではないのですが、それだけに大晦日の夜に降ったのは結構驚きました。
おかげでクルマにスタッドレスタイヤが付いていなかったこともあって、年内に実家に行くことが出来ませんでしたが、
雪が降ると思い出すのは平成10年1月8日の大雪の日のことです。
当時はスキー場その他亜寒地にしょっちゅう行っていたこともあって、
冬になると決まってパルサーに14インチのピレリのスタッドレスタイヤを付けて走っていました。

その日の夜、予約しておいたプレイステーションのV-RALLYのゲームソフトをお店まで雪降る中引き取りに行き、
家に戻ってさぁやるかと準備していたら友人から電話がかかってきたのです。8:00PM頃でした。
迎えに来て欲しいと懇願する彼の話によると大雪で公共交通機関が麻痺したため、
当時の彼の勤務先だった青物横丁から川崎の自宅に戻るのに京急線で川崎まではたどり着いたものの、
JR南武線が雪でストップしてしまい、このままでは帰れないとのこと。一応の状況を電話で聞いたわたしは一言。

「わかった、1時間ほどでそっちに行くから、そこのゲーセンで遊んで待っておれ!」

と、買ったばかりのV-RALLYをプレイするのをひとまずおいて、
家人が心配する中ガレーヂからパルサーを出して京急川崎駅まで友人をサルベージしに向かいました。
友人には悪いのですが迎えに行くことにしたのは、スノーロードを走ることに興味があったからです。
その道のりが結構なアドヴェンチャーになることも知らずに。

家を出て1時間後、わたしは第三京浜の港北IC付近でせっせと迂回路を探していました。
なにせ付近の主要道には、夏タイヤで走ろうとした人たちのクルマが何台も所構わず乗り捨てあったのです。
大雪で二進も三進も行かなかったのでしょう。中には板金修理が必要なクルマもありました。
普段乗っているクルマで帰宅したい気持ちはわかるのですが、彼らはスノーロードを怖さを知らなかったのでしょう。
一応それなりに怖さを知っていたわたしですが、だからと云ってわたし自身が「雪道大王」であるとは口が裂けても言えません。
スタッドレスタイヤを付けてモンテカルロラリーばりのスノーロードを走りたいと云っても、
慎重に行かねば自分だって同じ目に遭うとも限りません。
当時竣工したばかりの横浜国際総合競技場(現在の日産スタジアム)を右手に見て、新横浜駅前でドンツキ左へ。
その先は東急東横線を跨ぐ新菊名橋です。その手前が渋滞していますが、なんとか橋の手前までたどり着きました。

橋上はパニック状態!
トレーラーがジャックナイフ状態で道を半分塞いでいました。

陸橋を夏タイヤのままで登ろうとして、登れずに諦めて路肩に乗り捨てられたクルマが何台もあったのですが、
わたしはそのトレーラーの脇を難なく抜けて大豆戸交差点を左折して綱島街道を川崎方面へ。
予想以上に遅くなったので、綱島付近で公衆電話に駆け込み(当時はケータイを持っていなかった)、友人のケータイに連絡を取りました。
わたしが電話をしている脇には、やはり雪で二進も三進も行けないカローラバンが前輪をホイールスピンさせ唸りを上げて喘いでいました。
出てきたのは年配の男性でした。電話で用件を済ませたわたしはそのじーさんに云いました。

カラベル「あのー、 このクルマのタイヤチェーンは、前のタイヤに巻くんですけど・・・・・ 」
じーさん「え、 そうなのか? アンタ、トヨタの人かい?」
カラベル「違いますけど、 このクルマは前輪駆動車ですから、 後輪に巻いたら進みませんよ!」

今でも前輪駆動車の後輪にタイヤチェーンを巻いてしまう人が居るようですが、
そーいえばごく最近そんなクルマをスキー場で見かけたとあるモータージャーナリストは、
そのクルマをデジカメで撮って自身のWEBサイトに掲載し、それを囃し立てるように書いて笑いを取ろうとしました。
笑いを取るどころか、それを見た殆どの人の目にはとっても下品な事に見えたんですけどね(怒)。
この日のわたしは出来るだけ早く京急川崎駅に行かねばならなかったので、 それだけの会話をして綱島街道に戻ったのですが、
その後京急川崎駅までの道は結構空いていたのでスルスル走ることが出来ました。
京急川崎駅前に着いた時には11:00PMを回っていました。 その時わたしのクルマを見た友人はこういいました。

「お前のクルマがホワイトベースの様に見えたよw」

いつからわたしはブライト・ ノア中尉になったんだという突っ込みはさておいて、友人を乗せ溝の口方面に向かいました。
途中小杉付近で路地に入ったところ、へっぽこ操艦でスタックしてしまったのですが、
通りがかりの人に助けてもらったりしながら無事友人宅前に「接岸」させることが出来ました。
既に日付が変わっていて、わたしが未明の中原街道を走って家に帰ったのは1:00AMでした。
興味半分で雪道を走ってみてとっても疲れたのですが、
渋滞やらジャックナイフ状態になったトレーラーなどが鮮烈に記憶に残っているので、
今でも家の周りで雪が降ると思い出す出来事です。
あと、今後同じようなコンディションで走る場合は出来るだけ陸橋を通るのを避けた方がいいと言うことがわかりました(爆)。

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