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ラリージャパンと環境保護団体

昨日から日曜日まで2度目のラリージャパンが開催されています。 ラリーそのものはどこでも同じなのですが林道をスペシャルステージにして開催され、 それ故に開催に抗議する声があるのは珍しいことではありません。その抗議活動は主に環境保護団体によるものなのですが、 15年ほど前のとあるWRCでは狂信的な環境保護団体━つまりグリーンピース━の面々がレッキ中にコースに立ちはだかって中止を訴えた例もあり、 これはこのラリーの開催国の国家元首がテレビ放送でラリーが国家的行事であることを唱えて開催されたこともありました。

翻って我が日本でのラリーへの抗議活動はFIA格式ラリーが開催されるその時から始まっています。 つまり2001年9月に日本で2番目に開催された「インターナショナルラリーイン北海道」のころからです。 昆虫の研究をしている地元大学教授(当時)を中心としたグループが、 例えば北海道庁から主催者への補助金が違法であるなどの住民監査請求を北海道庁に対して行っています。 その大学教授の名前がおわかりでしたら、北海道庁のWEBサイトで教授名で検索してみると交付決定についての「請求人の内容は、理由がないもの」として「違法又は不当であると認めることはできない」 とまとめられた監査請求棄却のPDFファイルを閲覧することが出来ます。 尤もこの団体は最初ラリー競技が一部の人たちのためにある特殊なものであることからラリー開催で帯広に人が集まることはないと目論んでいましたから、 昨年のあの大フィーバーは面食らったことでしょう。今年はそれ以上の人が帯広にやってくるでしょう。 このことから北海道や帯広市としてもWRCを新しい地場産業の1つとして事業に参画しているのは当然でしょう。

とはいえ、WRCで十勝平野に大勢人がやってきて大きな経済効果がもたらされても、 ラリーに反対し環境保護を訴える人には関係がありません。これも世界共通のことです。 現在WRCラリージャパンやAPRCラリー北海道の開催に反対している十勝自然保護協会なる団体があるのですが、 ここのWEBサイトの最近の主なコンテンツは自然保護を理由としたラリー開催に反対した物が多くを占めています。 協会はラリージャパン主催者(プランニングフォーと毎日新聞社)のみならず、国内メーカー3社、環境庁、 FIAにも開催の中止を求める抗議書や要請書などを送付していて、協会曰く、 その書面を宛てた企業団体がその内容にどこも答えていないから不誠実云々とありますが、 ラリー開催を目的としている主催者からすればねぇ・・・・・ってことだとは思います。 あとWRCに参戦する国内メーカーに協会があてた抗議文には、 「自動車メーカーには自動車をめぐる環境問題の解決には重大な社会的責任があります。」 と書かれていますが、自動車は社会的に道具としての利用が多くを示すことから、 製造者はモータースポーツのような彼らにとっておよそスポーツと呼べぬような反環境保護の行為に投資せずに、 環境に配慮した自動車の開発をするべきであるという意味になるのは自明なのですが、 同時に数ある産業機械の中で人々から最も興味を引かれる対象であることも事実です。極論になりますが、 冷蔵庫の収容能力やデザインの美しさを自慢し合う人はもしかしたら世界に10人くらいいるのかも知れませんが、 自動車とそれを操る人の能力を比較することを趣味や仕事としたり、 デザインの美しさを堪能する人は先進国を中心に世界中に多く存在します。 そしてわたしもその自動車に子供の頃から恋い焦がれ熱狂してきた人間の1人なのです。 かといっても、 自動車やそれを使ったモータースポーツに熱狂していてもわたしは環境破壊論者ではありません。 それは同じ物に熱狂する人間なら誰もが同じ考えを持つでしょう。

今回のラリージャパンを含めて過去6回の十勝での国際格式ラリーに於いて、 ステージ周辺の自然環境にどれだけストレスがあったのかはわかりません。 しかしながらことラリー中止を訴えている点に絞って敢えて私見として云うことは、協会のWEBサイトにはモータースポーツに反対していることを表明する文章が見られないことです。 帯広市街の南30㎞程の所に毎年24時間レースが開催されることで有名な十勝インターナショナルスピードウェイがあります。 サーキット開設から15年近くになるのですが、 そのせいなのか大規模な土木工事を行ってサーキット用の舗装道路を開設した恒久構築物であるレーシングサーキットが建設されるに当たって反対運動があったことを聞いたことがありません。 また関連のWEBサイトを色々探してみたのですが、どこかの団体や人物がサーキット開設にあたって反対運動を起こしたというWEBサイトも見つかりませんでした。 仮に本当にサーキットの開設で誰も反対運動を起こしていないと仮定するとしたら、 同じ地域で過去6度開催されてきた国際ラリーに反対してきた団体があることはどういうことなのでしょうか?。 ラリーコースになっている林道の周辺は動植物の宝庫となっているようですが、 その場に生息する動植物や鳥類昆虫類を愛好する人々はともかく、 それらの生態を研究している人々にとってラリーコース周辺は研究室でもあり職場でもあるのです。 協会のメンバーの中には実際に十勝周辺の動植物や鳥類昆虫類を研究し生活の糧を得ている人がいるようですから、 そんな人たちにとってラリー車やスペクテイターは彼らの職場を「無断で」あがっている存在となるわけです。そうであるならば、 今まで協会がラリー開催に反対してきたのは至極当然だと思います。 世界中で環境保護団体というのはその理由を使って政治的な理由で活動することはよく知られておりもうちっと突っ込みたいところはありますけど、 とりあえずこの辺で(爆)。

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