日本の国際格式ラリーがもたらしたもの

先週末の8月25日に福岡県久留米市をホストタウンに開催された、
全日本ラリー選手権第7戦「FMSC久留米~吉野ヶ里マウンテンラリー」(主催:福岡モータースポーツクラブ)のSSに於いて、
ウェット路面のターマックステージでコントロールを逸した競技車両がガードレールに当たり、
その弾みでガードレールの外側にいた報道クルー3名が8m崖下に転落したことは既に報道されていますが、
この事故で、SSスタート地点で待機していたであろう医師を乗せたクルマが現場にわずかな時間で到着、
追って救急車が到着し早急に病院に搬送され、3名とも現在では快方に向かっているとのことです。
因みにラリーの方はこの事故を影響で事故のあったステージで競技終了扱いとなり、リザルトが正式交付されました。
Mixi Newsでは、2004年から05年にラリージャパンを主催した毎日新聞社のニュースソースが出ており、
他新聞社等の一般マスコミの報道の仕方に対して批判を向ける方がいますが、
わたし個人は各社とも起こった事実を淡々と報道したと思い、報道そのものに対して批判するつもりはありません。
ただ重大事故とは云えこのような事故はモータースポーツでは起こりえるレーシングアクシデントですから、
わざわざ一般マスコミがそれを報道行為をするのはどうかとは思いました。
この事故の報道で思ったことは、全日本ラリーも変わったな、と言うことです。
これは明らかにWRCラリージャパンをはじめとする、国内の国際格式ラリーがもたらしたものです。
全日本ラリーをまとめ、国際ラリーを範とした組織運営のフォーマットを作成したJRCAと、
そのモデルを忠実に取り入れて、有事の際に間髪入れずに動いたラリーの主催者と関係者達。
事故が起こったことは仕方がないにしても、全日本ラリーがここまで成長したのだと思い深い感銘を覚えました。
わたし自身はラリーファンですが、故に日本でのWRC開催には懐疑的な面がありました。
それは当時の国内ラリーが様々な理由で成熟出来ない状況にあったので、
国内がそれなのにAPRCはともかくいきなりWRCはどうかと思っていました。
その一つがアクシデント時の対応なのですが、全てに高いレベルが要求されるWRCがまいた種はJRCAを発足させ、
国内選手権でも有事対応の素早さで事態を切り抜けたという「見せ場」という一種の実を結んだからではないでしょうか?
来年も久留米で同じラリーが開催されることにはなっていますが、実際はどうなるかはわかりません。
しかし、今回の事故がもたらしたJRCAと主催者の対応のすばらしさを見るに、来年も開催されると信じています。